シニア犬のごはん、何を食べさせたらいい?

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はじめに

「シニア犬になったら、
シニア用フードに変えた方がいい?」

「ドライフードとウェットフード、
どっちがいいの?」
「手作り食の方が体にいい?」

シニア犬と暮らしていると、
こんな疑問を持つことはありませんか?
ペットショップやネットを見ても、
シニア犬用のごはんがたくさんあって、

「結局、何を食べさせたらいいの?」
と迷ってしまいますよね。

実は、シニア犬のごはんには、
「これを食べさせれば絶対に正解!」
という一つの答えはありません。

大切なのは、
年齢だけで決めるのではなく、
愛犬の体や食べる力に合わせて選ぶこと。

今回は、現役動物看護師として、
飼い主さんからよく聞かれる
「シニア犬のごはん選び」についてお話しします。

「シニア犬
=シニア用フード」ではない

まず知っておいてほしいのが、
シニア犬になったからといって、
必ずシニア用フードに変えなければ
いけないわけではないということ。

もちろん、
シニア犬向けに栄養設計されたフードもあります。

でも、同じシニア犬でも、
元気いっぱいにお散歩している子。
あまり運動しなくなった子。

痩せてきた子。
太ってきた子。
持病がある子。

歯や口に問題がある子。
みんな体の状態は違います。

だから、
「○歳だから、このごはん」ではなく、

「今の愛犬には何が必要なんだろう?」
という視点で選んでほしいんです。

じゃあ、
何を基準に選べばいい?

私がシニア犬のごはんを選ぶときに
大切だと思っているのは、

①健康状態

②食べやすさ

③必要な栄養

④愛犬の好み

⑤無理なく続けられるか

この5つです。
順番に見ていきましょう。

①まずは「健康状態」を確認

ごはんを選ぶ前に、一番大切なのがここ。
愛犬に病気がないか?
ということです。

シニア犬になると、
腎臓や心臓などの病気が見つかることもあります。

病気によっては、
食事が治療の一部になることもあります。

例えば、
「食べてくれるから好きなものをあげよう」と思っても、
病気によってはその食事が体に合わないことがあります。

特に、

  • 腎臓病
  • 心臓病
  • 尿石症
  • 肝臓の病気
  • 食物アレルギー

など、治療中の病気がある場合は注意が必要です。

療法食を食べている場合も、
自己判断でフードを変更せず、
まずはかかりつけの動物病院に相談してください。

「食べてくれるか」だけではなく、
「愛犬の体に合っているか」も大切です。

②ドライフードでも大丈夫?

もちろん、ドライフードも選択肢の一つです。
保存しやすく、
与える量を管理しやすいというメリットもあります。

そして、
シニア犬だからドライフードはダメ
ということはありません。

今まで食べていたドライフードを
問題なく食べられていて、
体重や体つきも維持できているなら、
無理に変更する必要がない場合もあります。

ただし、
「最近、硬いものを嫌がる」
「食べるのに時間がかかる」
「フードを口から落とす」

などの変化が出てきたら、
食べやすさを考えてあげましょう。

③ウェットフードも選択肢

シニア犬のごはんでは、
ウェットフードを取り入れる方法もあります。

ウェットフードは水分が多く、
柔らかいものが多いため、
「硬いものが食べにくくなってきた」
という子には選択肢の一つになります。

また、香りが立ちやすいものもあるので、
食事の楽しみにつながることもあります。

ただし、ここで気をつけたいのが、
「ウェットフードなら何でもOK」ではない
ということ。

主食として与えるのであれば、
パッケージを確認して、「総合栄養食」
と表示されているかを確認してみてください。

④手作り食も選択肢の一つ

「できるなら手作り食を食べさせたい」
そう考える飼い主さんもいますよね。
手作り食には、

  • 食材を選べる
  • 水分量を調整できる
  • 食感を変えられる
  • 愛犬の好みに合わせやすい

などのメリットがあります。

なので、
手作り食=ダメ
ということはありません。

手作り食も、
シニア犬の食事を考えるうえでの
選択肢の一つです。
ただし、注意してほしいことがあります。

「お肉+野菜」だけでは十分とは限らない

「お肉と野菜を入れているから、栄養も大丈夫!」
と思ってしまうかもしれません。
でも、
犬に必要な栄養素はそれだけではありません。

長期間、自己流の手作り食を続けると、
特定の栄養素が不足したり、
逆に多くなったりする可能性があります。

特にシニア犬は年齢だけでなく、
体重や活動量、
健康状態などによっても必要な栄養が変わります。

そのため、
手作り食を主食として長期的に続けたい場合は、
獣医師や犬の栄養に詳しい専門家に
相談することをおすすめします。

⑤「何を食べるか」より「食べられるか」も大切

シニア犬のごはん選びで、
私が特に伝えたいのがここです。
例えば、
「栄養バランスが良いフード」を用意しても、

硬くて食べられない。
口が痛くて食べられない。
食べる姿勢がつらい。

これでは、
せっかくの栄養をとることができません。

だから、「何を食べさせるか」だけではなく、
「どうしたら食べやすいか」
も考えてあげてください。

例えば、
ドライフードをふやかす。
少し温める。

ウェットフードを混ぜる。
食べやすい硬さにする。
など

愛犬によって食べやすい状態は違います。
「シニアだから絶対に柔らかいごはん」
ではなく、

愛犬が無理なく食べられる形を探す
ことが大切です。

「総合栄養食」って何?

ごはんを選ぶとき、
「総合栄養食って書いてあるけど、何?」
と思ったことはありませんか?

総合栄養食とは、
そのフードと水を基本的に与えることで、
犬の健康を維持できるよう
必要な栄養素が考えられたフードです。

そのため、
主食を選ぶときの一つの目安になります。
ただし、総合栄養食=すべての犬に合う
という意味ではありません。

愛犬の健康状態や体質、
食べやすさなども考えて選びましょう。

「食べてくれるごはん」と「体に必要なごはん」

ここで、
シニア犬のごはん選びで
悩みやすいポイントがあります。

それが、「食べてくれるものを優先するべき?」
ということ。

もちろん、
食べてくれることはとても大切です。

でも、「好きだから」
だけで食事を決めてしまうのも
おすすめできません。

一方で、
「栄養バランスが完璧だから」と、
愛犬が食べにくいものを
無理に食べさせるのも違います。

だから私は、
「食べてくれること」と
「体に必要な栄養」の両方を見る
ことが大切だと考えています。

その子に合うごはんを探していきましょう。

迷ったら、この5つをチェック!

「結局、何を選べばいいの?」

と迷ったら、
まずこの5つを確認してみてください。

☑ 愛犬の健康状態に合っている?

持病や治療中の病気はない?

☑ 必要な栄養がとれている?

主食として与えるなら、総合栄養食かどうかも確認。

☑ 無理なく食べられる?

硬さや大きさ、食感は合っている?

☑ 愛犬が食べてくれる?

食事が毎日の楽しみになっている?

☑ 飼い主さんが無理なく続けられる?

どんなに良い食事でも、続けられなければ意味がありません。

シニア犬のごはんに「一つの正解」はない

ドライフードが合う子もいます。
ウェットフードが合う子もいます。
手作り食を取り入れる子もいます。
ふやかしたごはんが食べやすい子もいます。

大切なのは、
「シニア犬だから○○を食べさせる」ではなく、
「今の愛犬には何が必要なのか?」
と考えることです。

そして、シニア犬の体は少しずつ変化していきます。
今まで食べられていたごはんが、
数年後も同じように食べられるとは限りません。

だからこそ、
ごはんも愛犬の変化に合わせて見直していいんです。

おわりに

シニア犬のごはん選びに悩んだとき、
「これでいいのかな?」
と不安になるのは、
愛犬のことを大切に考えているからだと思います。

「シニア犬だから、このごはん!」
と難しく考えすぎなくても大丈夫。

愛犬の健康状態を確認して、
食べやすさを考えて、
必要な栄養をとれているかを確認する。

そして、
愛犬が「おいしい」と思って食べられること。
これも、とても大切なことです。

愛犬の年齢だけを見るのではなく、
「今、この子はどんなごはんを必要としているんだろう?」
と考えてみてください。

それが、
シニア犬のごはん選びで一番大切なことだと思います。

愛犬がこれからも、
「今日もおいしいね!」と、
ごはんの時間を楽しめますように。

次回は、
「シニア犬が痩せてきた…これって大丈夫?
体重減少で考えられる病気と今すぐできる対策」
をテーマにお届けします。

また次の記事でお会いしましょう。

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